投稿日:2013.07.08
今回はアスベスト(石綿)含有分析について。
アスベストは石綿(いしわた・せきめん)と呼ばれ、天然の鉱物繊維です。
代表的な種類としては、クリソタイル(白石綿)、クロシンドライト(青石綿)、
及びアモサイト(茶石綿)の3種類があり、耐熱性・耐薬品性・絶縁性に
優れている。
○定性分析・・・壁材、床材、天井材より採取
撤去する検体にアスベスト含有の有無を調べます。
○定量分析・・・定性分析で無検出の場合は不要
撤去した検体の含有が確認された場合の質量を分析します。
アスベスト使用形態は、安価な工業材料であることから建設資材、自動車、
電気製品、家庭用品等約3000種を超える利用形態があります。
また、繊維が極めて細かいために飛散すること、吸い込むことが大きな問題に
なっています。アスベストの9割以上が建材製品に使用されています。
特に、吹き付けアスベストはビルの耐火材、耐熱材として、昭和31年から昭和
50年初頭までに使用されており、現在それらのビルが解体時期に入っています。
解体する際、使用されたアスベストが周囲に飛散を防ぐために、除去作業を行う
場所は、外気と隔離することが必要となっています。