家屋調査の詳細
家屋調査の詳細
近年、建設工事において工事前・工事後の家屋調査が増加傾向にあります。
家屋調査とは何を目的としているのか?調査内容は?
を簡単ですが説明致します。
- 定義
- 工事前調査(事前調査)
- 工事施工箇所に近接する家屋、物件に対して、既存の状態(損傷・経年による変状含む)
正確に把握する
〈その時の状態で目視できる範囲が調査対象です。〉
- 工事後調査(事後調査)
- 工事施工前に調査した家屋、物件に対して工事による影響の有無及び程度を正確に判断する資料を得るために、家屋物件の状態変化を把握する。
現場における調査の流れ
★調査時間の目安(延べ床面積約40坪戸建):
外部1時間30分 内部1時間30分
- 調査方法
- 写真撮影による記録
〈対象となる調査項目〉
- 外部
- 土間の亀裂及び隙間
- 外壁の亀裂、浮き、剥がれ
- 外構・工作物(塀、擁壁、門柱、門扉等)隣家、傾斜、損傷
- タイルの亀裂及び隙間
- 建物の沈下、傾斜
- 内部
- 内壁の亀裂、隙間、剥がれ、漏水跡等
- 柱・床などの傾斜
- タイル貼り部分の亀裂、目地の状態
- その他 現況の家屋の状態
調査に用いる計測機器類
- バーチカル測傾器
- 建物の垂直水平傾斜の計測
土間、ブロック塀等の傾斜の計測に用います。
(全国自治体の指定傾斜計にも続々と採用されています)
- 下げ振り
- バーチカル計測器で測定できない垂直箇所の計測に用います
- スケール
- クラック・隙間・目地切れ・縁切れ等の変状箇所の幅の計測に用います。