投稿日:2013.03.25
寒さも和らぎ、今年は例年より早くお花見シーズンを迎えました。
さて、今回の「建築雑学シリーズーよくある質問ー」はこちらです。
Q. 土工事で近隣住民(飲食店)から
「井戸水」が濁ったし水の出も悪くなった。工事の責任だ、
弁償してくれ。」と言われた。
事前調査もしていなかったし、井戸があるとは知らなかった。
今後、どういう対応をすれば良いか教えてください。
A. 工事説明会の際、家屋だけではなく井戸や電障についても、
施工者より質問等を投げ掛けなければなりません。
まず、原因究明を急ぐことです。それと、ご商売で使用しているのか、
どうかを聞いて商業上の使用の場合には、一時的にでも上水を
使用してもらう他ないでしょう。この場合は施工者の負担です。
(※井戸調査は水質、水位、水量の3点が基本となっています。)
工事の影響か否かの判断ですが、
濁りについては地中の土質溶解等の現象も有り得ます。
水脈を地元の消防署や水道課等へ聞くことや、
近所の井戸も調べてみることです。
それと、井戸の深さを調べてください。
クイを打ち込んだ深さはどの位か、井戸の深さと一致するのか、
水脈を切断したのか、いろんなケースが考えられますので
容易に結論を出すことだけは避けましょう。
営業補償の問題は、すぐに結論は出せません。
ただ、事前調査・井戸所有の有無の不確認や説明会での
聞き取り等の不備を考慮すれば「迷惑料」は致し方ないと考えます。
商業店舗の規模によっても金額は異なります。
一般食堂(満席20名~30名)では、5~30万円が相場との一般見解。
衣・食・住の中でも、食(水)についての問題は生命維持と直結。
近隣に対し十分な気配り、目配りを行ってください。
それでもトラブルは起こるものです。