アスベストが混ざっていそう パート1 (石綿と岩綿と石こうボード)

はーいみなさんこんにちわ
Xの中の人にブログ更新を押しつけたブログの中の人です。

11月ですねーーー。
3連休は暑かったのに2週間足らずでコート着てるよ。という方多いと思います。

わたくしもあわてて防寒着を出してきましたが、
夏物の収納は手つかずですよwww。(´▽`*)・・・週末片づけます!

【半月前のお天気ももはや過去】


ところで、昨月10月から解体等などの工事前に有資格者のアスベスト調査が義務化になりましたね。
今回はアスベストが入っていそうな建材パート1を紹介します。

吹付石綿と吹付岩綿

アスベストが含有されてる建材といって皆さんがすぐ思いつくものは恐らく
『吹付石綿』ではないでしょうか?

現在の建築物には『吹付岩綿』が使用されています。
この建材は1975 年に吹付けアスベストが原則禁止となって以降『吹付石綿』の代替品として
広く使われるようになりました。

ですが、1990 年ごろまではアスベスト(石綿)を混ぜて使用していました( 含有率は5 重量%以下)。
1975~1989年の岩綿にはアスベストが含まれている恐れがあるということになりますね。

さて上の写真ですが、
どちらが『吹付石綿』でどちらが『吹付岩綿』でしょうか?

正解は左『吹付石綿(アスベスト含有)』右『吹付岩綿(アスベスト含有なし)』です。
目視では判断が難しいですね。

石こうボードと岩綿吸音板


『岩綿吸音板』とは主に天井に使用されるもので、吸音性・断熱性・防火性に優れた
建築部材です。
内装では天井材、外装では軒天井材として使われています。
火成岩を繊維状にしたロックウール(岩綿)を板状に成型した建築部材です。

現在生産および市販されている岩綿吸音板にはアスベストは使用されていません。
しかし、アスベストが使用禁止となる以前に流通していたものにはアスベストが混じっている
場合があります。

『石こうボード』石こうを母材として紙材で表裏面を成形したボードです。
軽くて柔らかい不燃建材で様々な建物の壁・天井に使用されており、天井に使用されている
ものは『化粧石こうボード』といいます。

ほとんどの製品で石こう部分にはアスベストを含んでおらず、アスベストを含んでいるのは
紙材の部分になります。

天井にこういった板が貼られているのを見たことがありませんか?
どちらが『岩綿吸音板』でどちらが『化粧石こうボード』か見分けがつきますか?

【さてどっちでしょーーー】


正解は左『岩綿吸音板』右『化粧石こうボード』です。

岩綿吸音板は、板同士の境目がぴったりとしていてわかりずらいことがあります。
一方、化粧石膏ボードは、ボード同士の境目がわかりやすく、よくみるとボードの模様の奥に
茶色の紙が見える場合があります。

現在生産および市販されている岩綿吸音板にはアスベストは使用されていません。
しかし、アスベストが使用禁止となる以前に流通していたものにはアスベストが混じっている
場合があります。

天井の工事仕上げは、『直貼り』『捨貼り』という主に2種類の工法で仕上げている
ことが多いです。

そのうち『捨貼り』は、石こうボードの上から岩綿吸音材を貼る工法です。 

【捨貼り】

下地の石こうボードと岩綿吸音板は、同じ年代に貼られたものとは限りません。

書面調査や現地調査、分析をどちらか1つの建材だけではなく両方の建材を確認すること
でアスベスト含有の正確な判断ができます。

まずはお気軽にお問い合わせください