アスベストが混ざっていそう パート2 (床材)

はいっ!皆さんこんにちは。ブログの中の人です。

今年の台風はそれぞれ個性的な動きをしてましたね・・・。
弊社でもこの時期は家屋調査の予定が梅雨と同じくらい立てにくく、
調査班の安全を考え、当日の調査を延期する事態がありました。

ご理解いただきました取引先の皆様、ありがとうございました。

最近、古い建物を建替、リフォーム、リノベーションする事前調査のご依頼で
アスベスト含有調査の現場へ向かう機会が増えました。

学校・公民館・商業施設・団地・病院・・・。
建物内に入って試料採取をするのですが、その時によく目にするものが『鳥の巣の跡』。
そういえば、めっちゃ身近なすずめさんご本人をあまり見かけないなと思い、
調べてみると1970年代と比べ、1/10 に減ってきているらしいです。

RC造が増え木造が少なくなったため巣穴にできていた隙間が減り、田畑が減ったためご飯が減り、
異常気象が原因では?とのこと。

ですが、ハトさんは適応能力が高いのでしょうか、よくメンチ切られます。

今回は、アスベスト含有調査でレギュラー入りしてる建材『床材』に少し触れてみたいと思います。

アスベストを含んだ床材ってどんな種類がある?

アスベスト含有床材の製品には、ビニル床タイル、ビニル床シート、フリーアクセスフロア材
(OAフロア)、ソフト巾木があります。

ビニル床タイル

ビニル床タイルとは、塩化ビニル樹脂を主原料にして、充填材などを配合して成形した正方形の
製品です。
※Pタイルは商品名でしたが、その名称が広く浸透したため、現在はプラスチックタイルの総称として
Pタイルと呼ばれることもあります。

耐水性、耐摩耗性、耐久性に優れ、汚れにも強く土足でも利用ができるため事務室、商業施設、
公共施設などの床に幅広く使用されています。
住宅では、台所や洗面所の床に使用されています。

ビニル床シート

ビニル床シートとは、塩化ビニル樹脂を主原料にして、充填材などを配合して成形したロール状の
製品です。
発泡層は保温性(断熱性)、衝撃吸収性、防音・防水性などに優れ、水周りに適した床材として
根強い需要があります。

フリーアクセスフロア材(OAフロア)

フリーアクセスフロアとは、躯体上に一定の空間が設けられるよう製品化された部材が施設された
床のことです(一般には二重床、FFと呼ばれています)。
電源・各種ケーブル等の配線、空調設備等の機器などが床下に収納できるため、昭和30年代後半より
電算室・半導体製造工場床用等として使用されてきました。

ソフト巾木

巾木とは、壁と床の境目で、壁の最下部に取付ける横長の板です。
※巾木は幅木を略した書き方で、どちらも同じものです。
壁の下部を保護する目的で使用されています。

巾木の中でもソフト巾木とは、塩化ビニールなどで作られた建材のことです。
接着剤で張ることができるため、施工が容易で、短期間で完成させることができるため、
店舗の内装などでソフト巾木を見かけることが多いですが、住宅ではあまり使われることは
ありません。


今回は、アスベストが混ざっていそうな床材を一部ピックアップしてみました。
現在ではそれぞれアスベスト含有建材の製造は終了していますが、
竣工年が古く、設計図書等で品番が確認できない場合、含有分析を行うことをお勧めします。


次回は調査時の注意点などをお話ししていきます。(@^^)/~~~

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